現地校では優等生なのに、補習校や日本語教室では『問題児』と呼ばれてしまう子たちがいます。
授業中に大声で話す、隣の子にちょっかいを出す、席を立って歩き回る・・・。
彼らはどうしてこのような行動に出てしまうのでしょうか。
それは、劣等感からです。
「僕は本当は頭がいいのに。でも、日本語だとできない。」
悔しくて、イライラします。
そこでいらだちを発散させ、そして注目を集めるために『問題』を起こします。
大丈夫、私達は知っています。
そんな子ども達は、実はとっても頭が良くて、とっても優しくて、友達想いで家族想いで、でも人一倍傷つきやすいことを。
だからこそ、教師をはじめ、親である私達は、子どもが『できる』ことにまず目を向け、それをきちんと理解した上で、そんな彼らと接さなければなりません。
心を閉ざされないように。
『おひさま』が目指す『楽しい!』がベースの授業は、決してそこには『学び』がない、ということではありません。
一人一人が得意げに「できる!」「知ってる!」と胸を張って言える活動をたくさん取り入れること。
例えば、知っている楽器の名前を何語でもいいのでたくさん書く、習っているスポーツのユニフォームを着てきて、そのスポーツについて発表をする、みんなでお好み焼きを作る・・・。
この自信こそ、日本語学習継続の鍵のひとつなのです。