教育情報2021.12.16
家の外にも、日本語を話す場所があること、そしてその場所で、同じ年頃の子どもたちと日本語で話すことができること。
これはとてもとても大切なことです。子どもたちがことばを学ぶには、場面が必要です。
そもそもコミュニケーションは、一方通行ではありません。
場面があり、相手がいて、何かを伝える必要があり、伝えたいことがあって、はじめて「話そう」という気持ちが生じます。そして、それがきちんと伝わるかどうかは、伝え方と相手の受け止め方次第です。
日本語を話す場所が家庭だけの場合、場面が限られてしまうことがしばしばです。また、お互いに言葉がなくても通じてしまうことも多く、いい意味でも悪い意味でも、ことばの使い方という点では「甘え」が出てしまいます。
友達と一緒に過ごし、日本語を使うことで場面に多様性が生まれます。場面がいろいろなら、伝える必要性も、伝えることも、種類がぐんと増えます。その中で、友達と楽しみながら、ことばの力も伸ばすことができます。同じ子ども同士の付き合いは、時に厳しいものです。小さな誤解や思い込みが大げんかに発展してしまうこともあります。しかし、そのような場面も、ことばの成長には必要です。
日本語を話す場所を、ぜひつくってあげてください。