おひさまプロジェクト

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おひさまメンバーの紹介

お知らせ2021.10.01

皆様、はじめまして。
おひさまプロジェクトサイトにご訪問いただき誠にありがとうございます。
おひさまプロジェクトのメンバーは、山本絵美、上野淳子、米良好恵の3人です。
年齢も出身地も性格も、全く異なる私たちが集うことになったのは「海外在住の子ども達の日本語(母語・継承語)教育のために何かしたい!」という共通の願いがあったからです。

多くの方々の応援のおかげで、教科書「おひさま」の作成から始まったプロジェクトは、セミナー開催、学会発表、読みもの配信など、どんどん広がりました。対象も外国語として日本語を学ぶ場合も含んだマルチリンガルの子どもとなりましたが、私達の根っこの部分は変わりません。

私達は常に子ども達が自己肯定感を育みながら、楽しく学習できる・学習を続けることができるようなしかけを作っていきたいと思っています。

そして、子ども一人ひとりの言語の体験や知識を豊かにし、自己表現と相互理解を可能にするための日本語教育の道に少しでも貢献できるよう、これからもできることを模索していきます。

学会・講演・執筆等の主な実績:
ヨーロッパ日本語教育シンポジウム、毎日新聞、オランダ新聞、ヨーロッパ国内の日本人補習校・日本人幼稚園、日本国内の大学(例:福岡大学、西南大学、早稲田大学)、在東京オランダ大使館など。




メンバー紹介



山本絵美(Emi Yamamoto)


子どもの日本語教育・教材専門家。
ライデン大学日本学科講師。
著書に『親と子をつなぐ継承語教育』(教材の章を執筆)がある。
読みもの教材の制作・監修を担当。

都立国際高校在学時、周囲に帰国子女の多い環境で過ごしたことをきっかけに、言語教育に関心を持つようになる。その後、早稲田大学国際教養学部の一期生として入学し、国際関係、文化人類学、演劇論など様々な授業を英語で受ける。20歳になるまで海外に出たことがなく、英語も得意ではなかったので苦戦しながらも、異なる言語を通じて学ぶ経験を通じて、ことばへの興味が更に高まることとなった。大学2年生から3年生にかけて、スウェーデンのヨーテボリ大学に交換留学。特に教育について学び、現地の小学校見学の機会も得て見識を深めた。この時、補習校でティーチング・アシスタントのボランティアをし、「どうして日本に帰国する予定もない子達が、国語の教科書で勉強しなければならないんだろう。」と素朴な疑問を感じたことが、今の活動の原点となっている。
 
日本に帰国後、日本語教育学(副専攻)を修了、図書館でも日本語教育関係の本を読み漁り、日本語教育能力検定試験合格。その後ライデン大学の大学院に進み、海外在住の日本人・国際結婚家庭の子どもの日本語教育に関する修士論文を執筆。修士課程で勉強しながら、補習校、てらこや@アムステルダム(子ども向け日本語教室)、ユトレヒト大学付属の言語機関、日本関係のイベントなど、様々な現場で日本語を教える経験を積んだ。2011年より、世界で初めて日本学科を開設した大学として知られる、ライデン大学に常勤講師として勤務する。大学では1年生の会話、漢字、2年生の中級日本語、3年生の卒業論文セミナー、修士学生向けの上級クラスまで、合計で2000名ほどの学生達の指導をしてきた。日本人留学生との交流の機会である日本語会話クラブの設立や、日本語スピーチクラブの運営、オランダ国内の日系企業との交流会、日本人幼稚園の子ども達とのイベント企画など、いつも学生のためを一番に考えて尽力している。
 
早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程では、遠隔で研究指導を受けながら一時帰国の際には授業にも参加し、最新の知見や研究の手法について学んだ。しかし、より実践的で目の前の子ども達や親御さんに役立つような活動がしたいと考えるようになり、退学を決意。現在は言語学だけでなく、教育学、心理学、社会学などに知識を広げながら、研究を続けている。
 
ハーグ・ロッテルダム補習校で2009年から2017年まで、てらこや@アムステルダムでは2012年以降、小学部を担当。2021年以降、てらこや@ライデンで教材、カリキュラムの監修担当兼講師としても活躍。

The European Conferenceon Education、 ヨーロッパ日本語教育シンポジウム、母語・継承語・バイリンガル教育学会、オランダ日本語教師会などで定期的に学会発表。海外で成長する子どものアイデンティティ、モチベーション、言語態度、協同学習などについて口頭発表やポスター発表を行ってきた。毎日新聞夕刊(2018年5月18日)憂楽張「多様性の大切さ」、Leidsch Dagblad (ライデン市の新聞) “Een zonnige kijk op de Japanse taal”(2018年5月23日)等のメディアにも取り上げられる。2020年1月には在東京オランダ大使館後援「オランダ教育 講演会」の特別講師を務める。

専門的な知識をいかにわかりやすく(そして楽しく)、必要としている人たちに伝えるかに情熱を注いでいる。大学での学生からの授業評価は5段階中、平均で4.7を維持しており、補習校で教えていた際には、始業式の担任発表で子ども達から歓声があがるほどの人気だった。最近は知識と人、人と人がつながる場を作ることにも関心が強い。時には月曜日から日曜日まで、授業やセミナーで埋まることもあるほど教えることが好きだが、教材や読み物作りもしばしば時間を忘れて没頭している。1日が48時間だったらいいのにとよく思う。

2008年よりオランダ在住。家族は夫(オランダ人で人工知能の研究者)、2020年生まれの息子(ほうれん草が大好き)、掃除機ロボット(ゴミをよく吸ってくれるので「スージーちゃん」と命名)。趣味は読書、ボルダリング、アニメ・ドラマ鑑賞、写真、散歩など。

 

 

上野淳子(Junko Ueno)

日本語教師。

大阪生まれの大阪育ち。

中学生時にオーストラリアへ行く機会があり、高校在学時に1年アメリカ留学。

その体験から日本文化や日本語を、世界の文化や言語の一つと体感する。

京都外国語大学、日本語学科卒。1999年、オランダ南大学でゲスト講師後、オランダ在住。2児の母。

2008年てらこや@アムステルダム設立当時から講師を務め、現在は、主任講師を務めながら運営にも積極的に携わっている。

(*てらこや@アムステルダムは、保護者や関係者ともに運営している日本語教室。)

アムステルダムだけではなく、オランダ国内(ロッテルダム・ライデン)にも分校があり、今後も更に中心メンバーとなりオランダ国内で展開している予定だ。
常に冷静で鋭い着眼点を持つ上野は、おひさまメンバーの中ではブレーン的存在。
いつも関西弁で明るい上野は、学校でも人気の日本語講師である。

 

 

米良好恵(Yoshie Mera)
おひさまプロジェクト代表。
福岡出身・イギリス育ち。
弟は、Neue Lausitzer Philharmonieフィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)正式団員オーボエ奏者の米良聡一郎。
小学校・中学校時代を父親の仕事の関係でイギリスはウェールズで過ごす。イギリス在住時、平日は現地校、土曜日はウェールズ補習授業校に通う。
この時の経験が、現在の仕事に大きな影響を与える。日本へ帰国後、福岡雙葉学園に編入。
中学3年時、ユニバーシアード福岡大会で最年少ボランティア(フェンシング)通訳を務め、福岡市長より表彰を受ける。(*記念に名前が“博多の森”の石碑に刻印される。)この経験を通し通訳の楽しさに目覚め、高校・大学時代は、国際陸上福岡大会、東アジア競技大会をはじめとする様々な国際大会で通訳として従事。
関西外国語大学在学時、英米語の他にロシア語・フランス語・ハングル語を学ぶ。多くの外国語を学んだことで、改めて母語の重要性を実感し、日本語学概論、日本語教授法をはじめとする日本語教員養成科目も履修。
2002年、関西外国語大学英米語学科卒業。卒業後は、英語講師として働く傍らインタースクール東京校通訳コースを修了し、本格的に通訳としての道を歩み始める。同時に芸能界の第一線で活躍する女優・俳優の専属英語講師(発音矯正)も長年務める。
2005年−2010年KLMオランダ航空日本人客室乗務員として成田ーアムステルダム路線に乗務。
2008年、オランダに移住し長男を出産。
2010年から、てらこや@アムステルダムの日本語講師、ハーグ・ロッテルダム補習校の代行講師として働き始める。
2013年に長女を出産後、Mera Mediaの会社を設立。
日本のメディアをクライアントとして持ち、オランダ特別番組のナビゲーターとして様々な日本の番組に出演。
この時から、オランダの教育事情をメディアを通し日本へ発信し始める。
2015年、福岡市教育委員会と福岡国際交流センターの共同企画「グローバルステージ福岡」の特別講師に任命され、福岡県内の中学・高校・大学で定期的に教育セミナーを開催する。
2017年より福岡RKBニュースラジオ「櫻井浩二のインサイト」に定期的に出演し、オランダの教育事情を伝えている。
コロナ禍の2020年には心理カウンセラーの資格を取得し、日本語教育を通してだけではなく、海外在住・帰国子女専門の子ども心理カウンセラーとして子どもたちの心に寄り添う。プライベートでは、スポーツに励む子どもの為に、アスリートフードマイスターの資格を取得。