おひさまプロジェクト

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「みんなと同じ」が大切

教育情報2021.10.02


子どもは周囲の子どもとの違いに、とても敏感です。
容姿、言葉、家族構成、持っているおもちゃ、ゲーム、普段見ているテレビ・・・。
そして、違うことを見つけると「どうして私だけ違うの?」と思ってしまいます。それが優越感にもつながることもありますが、ネガティブに捉えてしまうこともしばしばです。
子どもにとっては「みんなと同じ」ことがとても大切なのです。

現地の幼稚園や学校で、自分が「日本とつながりがあること」「日本語を話すこと」でみんなと違う存在だと気づいた時、「日本語反抗期」が始まることがあります。それまで日本語で話していたことも現地語で言うようになる、日本語で何か言われると意味がわかっていても無視する・・・。

その時に重要なのは、その子に日本語を話せる場所があるかどうか、日本語を話せる友達がいるかどうかです。日本語教室、補習校、何でもいいのです。
定期的に通えて、そこに行けば日本語が話せる。
自分と同じように「日本とつながりのある」子たちと会って、一緒に勉強したり遊んだりできる。
現地校では「みんなと少し違う」自分が、そこでは「みんなと同じ」でいられ、そんな自分を受け入れ、肯定することができる。それが子どもにとって、大きな意味をもち、日本語学習の継続にもつながります。

「日本語の場」には、いろいろな相手と、いろいろな場面で日本語を使って日本語力を伸ばすということのほかにも、大切な意味があるのです。