久々に、本を読みながら「目から鱗がポロポロ落ちた!」と感じた本です。女らしさは社会が作るものと言われていますが、じゃあ男らしさはどうなのか、というのがテーマです。「男の子だから」は、妊娠中、性別が判明したところから始まっているそうです。胎児が男の子だと聞いた人の方が、胎動が激しく感じられるとか。(本当は逆だった時にもです。)
本当に「男の子だから」、「言葉で説明するのが苦手」だったり「乱暴」だったりするのだろうかということも丁寧に説明されています。一番ハッとしたのは、男の子(そして男性)が直面している、プレッシャーの数々です。この本によると、男の子は小さいうちから、「強くあること」「感情、特に弱さを見せないこと」が美徳だと教えられたり、周囲から感じ取って成長しています。そうではないということを、私たち周囲の大人がきちんと示していく必要があると思いました。【山本】